哲学カフェ@しぞ~か

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哲カフェ@しぞ~かの設立趣意

  連続の投稿になってしまい申し訳ありませんが、次回開催にあたり「哲学カフェ@しぞ~か」に興味を持って下さった方たちに、

   世話人達が何を思ってこの集まりを開くことを決めたのか
   そのうえで、どんな風に運営・展開しようと思っているのか

を知って頂きたいな・・・という気持ちがありました。少し長い文章になってしまいますが、今回は設立趣意について、次の記事ではそのルールについてこの場を借りて紹介させて頂きます。
具体的な中身やテーマは、参加頂いている皆様と一緒に一期一会で作り上げていきたいと思っています!
そのためにも、中心部分である会の趣旨や世話人の考えを知って共有して頂ける部分があればとても嬉しく思います。

どんな集まりなのかな・・・・どんなふうに話し合いをするのかな・・・そう思っている方たちの参考になれば幸いです。よかったら、一度目を通してみてください。




哲学カフェ@しぞ~か創設趣意

世話人の一人は、2011年から12年にかけてスウェーデンで生活する機会を得ました。そこで驚かされたのは、日常生活のさまざまな場面で、次々と議論が繰り広げられる光景でした。職場の休憩時間や週末のホームパーティーで、さらには美容室やタクシー車中でも、スウェーデンの人たちは気軽に議論を始め、これを楽しんでいたのです。このような討議する文化を土台に、スウェーデンの先駆的な社会保障制度と環境政策は形づくられてきたのです。
わたしたちが身をおく社会はどうでしょう。すでに福沢諭吉は、「無議の習慣」(『文明論之概略』)の克服という日本社会の課題を指摘していました。しかし日本社会ではその後も、政策決定や社会システム構築が市民的な討議と切り結ぶことがほとんどなかったのではないでしょうか。むしろ社会的な合意形成にむけた努力を棚上げにして、それゆえ望ましい社会のあり方をめぐる公共的な討議を欠いたまま、政治、経済、医療、福祉、教育などの分野で重要な政策が決められてきました。原発政策やTPP加盟交渉をめぐる近年の動向は、その延長線上にあるといってよいでしょう。
わたしたちの社会では、どうして市民的な討議が盛り上がらないのか。その構造的な背景をめぐっては、「タテ社会」(中根千枝)をはじめとする分析が示されてきました。たとえば安富歩の指摘によれば、日本社会では「役」と「立場」が大きな位置を占める。会社、役所、学校などでの「役」と「立場」を離れて発言できないかぎり、互いの違いを楽しんで討論することはできない。だとしたら市民的な討議や社会的な合意形成は不可能であり続けます。
わたしたちは、どうしたらよいのか。討議が困難である理由を分析することも大切ですが、むしろ思い切って、討議の場を設けてしまったらどうだろう。相手の社会的立場や役職を探り合ったり、「空気」を読んだりするのでなく、参加者一人ひとりが自由に発言し、互いの発言に真剣に耳を傾ける。それは参加者が各々の考えを吟味し、視野を広げる得がたい機会となるでしょう。性別、年代、職業を異にする参加者は、身近な共通課題に対して、それぞれの視点から光を投げかけ、それによって問題が立体的に浮かび上がってくるでしょう。多様な人たちが集まり、開かれた討議に参加すること、それは民主主義のレッスンともなります。
哲学カフェという企画は、日本社会でも広がりをみせ始めていますが、静岡では初めての試みです。豊かな自然環境のもと固有な文化を育ててきた静岡(しぞ~か)の地にも、市民が自由に討議できる場を設け、そのネットワークを広げていきたい。哲学カフェ@しぞ~かは、世話人一同のそのような願いとともに創設されました。
本カフェでは、多種のテーマのもと、討議を楽しんでください。多様な価値観や考え方にふれ、自分との違いを楽しんでください。臆することなく発言し、敬意をもって、ほかの人の発言に耳を傾けてください。世話人は、その討議が豊かなものとなるようお手伝いします。

2013年9月 世話人一同
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by tetsucafe-shizoka | 2013-10-21 07:30

身近なテーマから深いテーマまで!参加者みんなで、意見を交わし、みんなで考える、“哲学カフェ”です!専門的な知識があることは前提にしていません。どんな方でも大歓迎(^^)気軽にご参加くださいね♪


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